ツイードジャケットに魅せられて

約1年振りの更新である。

何のことか分からない人が殆どのはずだが、ちょうど1年程前にこのブログを使って映画に関することをコラムのような形で書き溜めていたのである。まあ実際見ていたのは10人にも満たないわけなのだが…

 

久しぶりの更新なのだからネタも相当貯まっているかと思いきやそんなわけでもなく、また不定期に投稿していこうかと。

 

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では早速今回テーマにする作品は昨年日本で公開されたウディ・アレンの【レイニー・デイ・イン・ニューヨーク】

感の良い人はお気付きかと思うが、包み隠さず言うとPOPEYEの二番煎じである。確か去年の10月号にツイードジャケットのコラムとして紹介されていたはずであるが、それに影響を受けたわけだ。

 

ウディ・アレンの作品といえば毎回ストーリーももちろんであるが、衣装デザインや音楽や舞台美術の細部までセンスが行き届いている。語弊があるかもしれないがストーリーは二の次なのである。つまり世間的にはウディ・アレン好きと言っておけばなんとなく通ぶれるというわけだ。これは批判しているのではなく、むしろ最高級の褒め言葉であることを理解してほしい(非常に上から目線であるが)

ストーリーを抜きにしてもお洒落だと感じられるのは、ウディ・アレンウェス・アンダーソンがその代表格であろう。

 

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肝心の映画の感想であるが、主要人物のある種軽薄な台詞が恋愛映画であるはずなのに皮肉が効いているのがとても好みであった。テイストでいえば【ミッドナイト・イン・パリ】を彷彿とさせる内容であったかと。

 

 

そしてPOPEYEでも特集されていた衣装デザイン。

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我らがティモシー・シャラメ演じる主人公ギャツビーが劇中終始着用していたヘリンボーンツイードジャケット。これはラルフローレンの定番らしいのだが、自分のリサーチ不足かもしれないが現行のモデルでは同様のもの確認できなかった。影響されやすい自分としてはどうしても似たようなジャケットを所有したかったため、昨年県内の古着屋を複数まわったものの中々成果が出ず。しかし自分も現代人なのでフリマサイトにて年末にようやくラルフローレンのものを古着でみつけることができたのだ。  

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ジャケットをネットで購入するなどご法度もよいところであるが、実際着用してみるとサイズ感も案外しっくりくるものである。僅かに袖丈のみいつもと1センチほど短かかったがこれはシーズンオフにでも袖出しするということで良しとしよう。なぜならこれで自分もティモシー・シャラメになりきれるわけなのだから(顔以外は)

 

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話が脱線してしまったが、次にヒロインのエル・ファニング演じるアシュレー。彼女も特徴的なミントグリーンのニットを着用している。衣装デザインを担当した方のインタビューで、「自分を落ち着いた上昇志向の強い女性に見せたい」という理由でこのカシミヤニットを採用したらしいが、なんとなく【プラダを着た悪魔】の主人公アンドレアを思い出したのは自分だけであろうか。ストーリーの序盤彼女が着用していた青のニットを編集長ミランダが「あなたはが着ている、その青いセーター。その色は、正確にはセルリアンよ。」と言った有名なシーン。ひょっとしたら上でミントグリーン表記したが違うのかもしれない。正しくはターコイズグリーン、もしくはティファニーブルーとかであったら申し訳ない。

 

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そして最後はもう一人のヒロイン、セレーナ・ゴメス演じるチャンの衣装。普通の活発そうな女の子にも思えるが、どうやら1000ドルのニットに600ドルのスニーカーを平気で普段着として扱う女の子を表現したようだ。

そしてワインレッドのレインコートはスウェーデン発のブランド、Stutterheim(ストゥッテルハイム)のものである。こちらはレインコート専業のブランドでもあり、雨をテーマにした作品でこうした細かいところが行き届いているのがお洒落映画と呼ばれる所以なのであろう。

 

久しぶりの投稿はこんな感じで終えようかと思うのだが、やはりウディ・アレンの作品は良い意味で雰囲気映画であるから気負わずサクッと観れる点が嬉しい。

 

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また今回の主要キャスト3人は立ってるだけで絵になるので、それだけ90分集中することができる。自分も次の雨の日にはツイードのジャケットを着て傘をさし街を歩こうかと。まあ自分にはエル・ファニングもセレナ・ゴメスもいなければ、華麗にピアノでEverything happiness to meを弾く技術もないのだけれども。

 

そして肝心の90分間絵面がもつ顔面ね。

実は去年の自分の髪型は彼を意識していたというのが、半分本気で半分冗談である。ちなみに自分とティモシー・シャラメの生誕は同じ日なのだ。